こんにちは。ホットクックの助けを借りて2児のパパライフを楽しんでいるCAMPION(Follow @beautifulrice1)です。

このページでは、自動調理鍋「ホットクック」が向いている人と向いていない人のちがいをくわしく紹介します。
「もっと早く買えばよかった」「ホットクックなんて買わなければよかった」という人を1人でも減らすことが目標です。
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ヘルシオ ホットクック(シャープ)とは?
ヘルシオ ホットクックは、シャープが開発した自動調理鍋です。放っておいても料理ができる→放っとくクッキング→ホットくクッキング→ホットクックと名づけられました。

公式ホームページによるとホットクックの特長は4つです。
- 水なし自動調理
- 予約調理
- 無線LAN接続
- カンタンお手入れ
1. 水なし自動調理
ホットクックは、食材に含まれる水分をいかして調理するので、基本的に水を加える必要がありません。
水なしで調理するため、野菜が甘く仕上がり、ビタミンC・葉酸などの栄養素もより多く残ります。
また、具材のかきまぜや火加減も、全て自動でコントロールしてくれます。
まぜ技ユニット(具材をかきまぜる棒)が加熱の進行にあわせてまぜてくれ、温度×蒸気のダブルセンサーで微妙な火加減をすべて自動で調節してくれます。
食材をセットしてスタートボタンを押したら、あとはホットクックにおまかせです。
2.予約調理

食材の衛生面に配慮しながら、最大15時間の予約調理の設定が可能です。出かける前にホットクックに食材をセットしておけば、帰宅してすぐにアツアツの夕食が食べられます。
仕事から疲れて帰ってきても、できたての夕食が出迎えてくれるなんてありがたいですよね。
3.無線LAN接続
クラウドサービス『COCORO KITCHEN』が、献立作りをサポートしてくれます。
メニューの検索だけでなく、使っている人の好みや利用状況を学習し、その人にぴったりのメニューを提案してくれます。
メニューが決まらない時には、「聞いて」ボタンを押せば、調理ランキングや低カロリーメニューといった切り口で様々なメニューを提案してくれます。
みんながよく作るメニューを参考にしたり、思いもよらないメニューを紹介してくれたり、献立の幅が広がります。

献立を毎日考えるのって大変だから助かる。
4.カンタンお手入れ

お手入れが必要なまぜ技ユニットや内ぶたなどのパーツは、簡単に取りはずしたり、つけ直したりすることができます。その上、内鍋以外のパーツはすべて食洗機で洗えます。
内鍋のお手入れのために、お手入れモードも用意されています。重曹と水を入れてスタートボタンを押すだけ。とにかく簡単にお手入れができます。

ホットクックに対する誤解
メディアでもよく取り上げられるようになったホットクック。その魔法の鍋のうわさを見聞きした人とホットクックについて話すと、いろいろと誤解していることがわかりました。
その誤解は、この4つにまとめられます。
- 材料を入れるだけで料理ができる
- 料理を作る時間が短くなる
- とんでもなくおいしい料理ができる
- 価格がめちゃくちゃ高い
誤解1. 材料を入れるだけで料理ができる
「自動調理鍋」という呼び方には、未来感のある響きがあります。
「自動調理」という言葉をなにかの魔法と勘ちがいして、食材を丸ごと入れてスイッチを押せば料理ができると思っている人がいます。
しかし、実際にはそんなことはありません。
材料を切り、必要な調味料をはかって内鍋に入れて、ホットクックの調理をスタートしなければ料理はできません。
材料を丸ごと放り込むだけで料理ができ上がるわけではありません。
また、水なしで調理することが多いといっても、すべてのメニューが無水調理なわけでもありません。
誤解2. 料理を作る時間が短くなる
ホットクックは自動調理「鍋」であって、「圧力鍋」ではありません。ホットクックのイメージが持つ未来感から、料理を作る時間が短くなると思っている人がいます。
肉じゃがを作る場合を考えてみましょう。
ホットクックで作る場合
ホットクックで加熱する時間は35分。牛肉や野菜の下ごしらえの時間をふくめると、できあがりまで50分くらいかかります。

ホットクックを使わずに作る場合
一方、ホットクックを使わずに肉じゃがを作る場合、牛肉と野菜を炒める時間、これらを蒸す時間は30分弱です。
下ごしらえにかかる時間はホットクックの場合と変わらないので、45分足らずでできてしまいます。

肉じゃがの場合、料理ができ上がるまでの時間はホットクックを使わない方が短いのです。
誤解3. とんでもなくおいしい料理ができる
ホットクックというと、カレーや肉じゃががおいしくできるという評判をよく聞きます。
その影響なのか、ホットクックを使えば、とんでもなくおいしい料理ができると思っている人がいます。
たしかに、ホットクックで作る料理はおいしいです。特に、煮込み料理はどれもおいしいものばかり。
かと言って、ホットクックなしで作るよりもとびっきりおいしいかというと、そうとは限りません。
味の好みを知っている料理上手な人が、食材の様子を見ながら臨機応変に作った料理の方がおいしいです。
ホットクックの料理はよくも悪くも「ファミレスの味」と考えるとわかりやすいと思います。
誤解4. 価格がめちゃくちゃ高い
ホットクックは便利そうだけど、価格がめちゃくちゃ高くて買えないという人もいます。
ためしに、最新の2019年モデルを見てみましょう(Amazon調べ:執筆時点)。
- 2.4L:61,000円
- 1.6L:50,400円
- 1.0L:36,800円
この金額だけを見ると決して安くはありません。ただ、ここは少し見方を変えないと、ホットクックを正しく評価することはできません。
ホットクックは、炊飯器や電子レンジと同じ、私たちの毎日の食を助けてくれる機械です。
仮に2年(730日)使うとして、一番高い2.4Lのホットクックでも1日100円もかかりません。家族4人で使うとしたら、1人あたりのコストはさらに下がります。
ものによっては10万円を超えるスマホにお金を出せるのであれば、自分たちのカラダを作る食にも、いまよりも少しだけお金をかけてもいいのではないでしょうか。
ホットクックに向いているのはどんな人か?
ホットクックはとても便利な機械です。使えば使うほど「すごい」と感じる場面が増え、私の場合、これがないと普段の食生活が回っていきません。
そうかと思えば、うちの妻はホットクックには見向きもしません。どうしても得体の知れない機械と仲よくできないのだそうです。
共働きで2人の子育て真っ最中のわが家でも、ホットクックに対する意見が大きく分かれているので、その要因を探ってみました。
向いてない人 🙅♂️
- 手料理へのこだわりに時間を使える人
- 炒め物が大好きな人
- 野菜が切れない人
- 毎日外食でも気にしない人
- 機械が苦手な人
1.手料理へのこだわりに時間を使える人
ホットクックが料理をしている最中に、鍋の中をのぞくことはほとんどありません。
鍋に広がる宇宙をのぞきこみながら、食材の変化にあわせて工夫をしていく料理をする喜びはありません。
ホットクックは、手料理へのこだわりを捨て、時間を手に入れるための機械です。
手料理へのこだわりに時間を使える人に、ホットクックは向いてません。
2.炒め物が大好きな人
ホットクックは煮込み料理が得意です。一方、炒め物もできないわけではありませんが、レパートリーは少ないです。
ふたをして調理するホットクックの構造上、どうしても蒸気がこもりやすく炒め物の仕上がりがよくありません。
最新機種には、ふたを開けて調理する機能も加わりましたが、それだとホットクックのそばにいなければいけないので、フライパンで作るのとあまりかわりません。
放っとくことができなくなっているので、もはやホットクックではなくなってます。
炒め物が大好きな人には、ホットクックは向いていません。
3.野菜が切れない人
野菜が切れないと、ホットクックに必要な材料をセットできません。あらかじめカットされた野菜も売っていますが、それだけに頼ると作れるメニューも限られてしまいます。
同じメニューのくり返しで飽きてしまい、ホットクックを使わなくなるのが目に見えています。
残念ながら、今のホットクックは料理が全くできない人を助けてくれるレベルにはなっていません。
野菜が切れない人にはホットクックは向いていません。
4.毎日外食でも気にしない人
選り好みをしなければ、500円でおいしいご飯を食べられる時代になりました。安くておいしいお弁当も増えています。
食事を作るコストや料理の腕前を考えて、外食の方が得だと考える人は少なくないはずです。独身時代の私もそう考えていました。
料理の外注先として、ホットクックではなく外食を選んでいたわけです。
そんな毎日外食でも気にしない人には、ホットクックは向いていません。
5.機械が苦手な人
はじめてスマホを触った時のことを覚えていますか?
ワクワクしながらスマホを触る人がいる一方、いまだに慣れないという人もいるはずです。
ホットクックはこれまでの生活にない機械です。そのため、操作に慣れるにはしばらく時間がかかります。
ホットクックには自動メニューだけでなく、手動モードもあります。うまく活用すると料理の幅が広がりますが、そこのたどり着くまでには慣れが必要です。
ですので、機械が苦手な人にはホットクックは向いていません。
向いている人 🙆♂️
- 時間をお金で買える人
- 煮込み料理が好きな人
- 自炊にこだわる人
- 味のこだわりを捨てられる人
- 機械が好きな人
1.時間をお金で買える人
ITテクノロジーが進化したおかげで、なぜかどんどん自分の時間が少なくなってきました。仕事、育児、ジム通いなど、予定を入れていくとほとんど自由時間が残りません。
機械の力を借りて自由時間を増やしたいと考え、時間をお金で買える人はホットクックが向いています。
料理の時間そのものを短縮することはできませんが、ホットクックが料理をしている間は、他のことができます。

思い出してください。
仕事帰りに保育園で子どものお迎えをして帰ってきます。子どもたちは保育園の疲れと空腹でいい子にしていてくれません。
子どもたちをなだめながら夕食の準備をする日々。たいへんですよね?
ホットクックで予約調理を設定しておけば、この戦場に平和が訪れます。
2.煮込み料理が好きな人
ホットクックは、カレーをはじめとした煮込み系の料理が得意です。まぜ技ユニットとセンサーの力で、単調な温度管理も正確にこなしてくれます。
圧力鍋ではないので、加熱にはそれなりの時間がかかります。また、予約できないメニューの場合は、しっかりスケジュールを考えておく必要もあります。
しかし、ほとんどの煮込み料理は、材料を大きく切ってごろんと入れれば調理をスタートできるので、下ごしらえに時間がかからない隠れたメリットもあります。
煮込み料理が好きな人はホットクックが向いています。
3.自炊にこだわる人
「私たちのカラダは3か月前に食べたものでできている」
自炊に目覚めたのは、この言葉を聞いてからです。自分の人生だけを考えていればいい独身時代から大きく変わった点です。
自分がホットクックに材料を入れるかぎり、食べ物の中身がわからなくなることはありません。
また、ホットクックは素材そのものの旨みを活かして調理するので、それほど調味料を加える必要もありません。
中身がわかる食べ物を口にしたい、自炊にこだわる人にはホットクックは向いています。
4.味のこだわりを捨てられる人
誤解3にも書きましたが、ホットクックで作る料理は、良くも悪くも「ファミレス」の味です。コンスタントに平均点を超えますが、とびっきりうまいわけではありません。
実験を重ねれば、自分が望む100点に近い味をホットクックで作ることができるかもしれませんが、そんな実験時間なんて持ってない人がほとんどです。
自由時間を手に入れる代わりに、味のこだわりを捨てられる人はホットクックが向いています。
5.機械が好きな人
ホットクックには、自動調理機能のほかに、実は10個の手動の調理機能が用意されています。たとえばこんなものです。
- 無水でゆでる
- 蒸す
- めんをゆでる
- 発酵・低温調理をする
- ケーキを焼く
- ごはんを炊く
野菜を蒸したり、パスタをゆでたり、ごはんを炊くこともできます。私もまだすべての機能を使ったわけではありません。
ホットクックのポテンシャルからすると、もっと多くの仕事をしてもらえそうです。
こんなホットクックの機能を見て、「これは面白そうだ」と思える機械が好きな人はホットクックが向いています。




これらの記事に少しも共感できなければ、ホットクックを買うのはやめた方がいいです。
また、どうしても踏ん切りがつかないという人は、一度レンタルして試してみるという方法もあります。
ウン万円払ってホットクックを買ったのに、結局使わなかったというのでは、損失が大きいですからね

どのホットクックにすべきか?
自分がホットクックに向いていることがわかったら、次は機種選びです。機種選びはそれほど難しくありません。
2020年9月時点のラインナップをみてみましょう。

一番左の赤色のモデルが最も大きい2.4L(リットル)サイズ、一番右の黒色のモデルが1.0Lサイズです。販売開始は2015年で、2019年モデルが最新です。
機種選びの要素は3つだけです。
- 無線LAN(Wi-Fi対応)
- 容量
- 色
1.無線LAN
ホットクックには、無線LAN対応の機種と非対応の機種の2種類のモデルがあります。選んでいいのは無線LAN対応機種だけです。
ホットクックのメニューは、日々アップデートされています。無線LAN対応機種でなければ、新しいメニューが加わった時に、そのメリットを受けることができません。
数年単位で使うことを考えたら、無線LANに対応していないホットクックは、安かったとしても買うべきではありません。
また、クラウドサービス『COCORO KITCHEN』が使えないことも大きなデメリットです。
休み時間にスマホで献立を考え、決まったメニューをホットクックに送っておくといった便利な機能も使えなくなってしまいます。
2020年モデルから「無線なし」モデルが姿を消したので、あえて「無線なし」を理由はなくなりました。
2.容量
機種選びで1つだけ悩むのが容量です。

ホットクックを使う場面を想像してください。
家族構成ごとにおすすめの容量をまとめました。みなさんはどのタイプにあてはまりますか?
- 夫婦+こども(小学生以上)2人以上のおうち
- 夫婦+こども2人(未就学児)で夕食とお弁当をまとめて作るおうち
- 夫婦+こども(小学生以上)1人のおうち
- 夫婦+こども2人(未就学児)のおうち
5歳と3歳の娘がいるわが家では1.6Lサイズを使っています。
- 一人暮らしの人
大人換算で、1〜2人が1.0L、2〜3人が1.6L、3〜5人が2.4Lくらいを目安に考えるとよいです。
3.色
色は、各サイズ2色ずつ用意されています。好みでお選びください。
- 2.4L:赤と白(2019年モデルのみ)
- 1.6L:赤と白
- 1.0L:黒と白
ホットクックのイメージカラーである赤色は、家電量販店で見ると見栄えがいいですが、あくまで「自宅のキッチンに置いたらどうか?」で考えてください。
おすすめのモデル
以上をふまえて、おすすめのモデルを容量の大きい順に紹介します。

2020年にもモデルチェンジがありましたが、買い替えが必要な追加機能はなかったので、価格が安いこちらの旧モデルがおすすめです。

おうちにフィットしそうな1台があったら、各サイトでぜひ詳細をのぞいてみてください。
2.4L 赤のみ
1.6L
1.0L

最後までお読みいただき、ありがとうございました。CAMPION(Follow @beautifulrice1)でした。