この記事では、リンナイの食洗機(RKW-402G)に表示されたエラーコード17を自力で直した様子を紹介する。
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エラーが出た時の状況
2022年12月7日、うちで使っている食洗機が動かなくなった。2012年8月製のリンナイ RKW-402Gという食洗機だ。備え付け(ビルトイン)の食洗機で、入居当時から使っているので10年以上つかっている。
食洗機の動きが止まり、食器を取り出そうとしたらこの表示になっていた。なんらかの理由で、残り17分のところで止まってしまったものと思い、スタートボタンを押したが反応がない。
食器はきれいになっていたので、とりあえずリセットするため電源を長押ししてみた。いつもなら電源が消えるのだが、今回は電源が消える代わりに内部の機械が動き出してしまう。水が出てきたりするわけではなく、ただ内部から機械音がするだけだ。
そこでようやく、この「17」が残り時間ではなくエラーメッセージを示していることに気づく。ネットで検索してみると、エラーコード「17」が見つかった。
説明によると、「機器本体内のどこからか水漏れの恐れがあることを表します。」とのこと。「どこからか」ってどこ?とひとりでツッコミを入れる。続きをみるとこう書かれている(全文は上のリンクを確認してほしい)。
つまり、食洗機の給水元栓である止水栓を閉めれば解決するみたいだということがわかった。注意事項としては、ブレーカーを切ったり、電源を切ってはいけないらしい。
参考図に、止水栓の位置が書かれているが、うちとは形がちがうのでこの図では止水栓の位置はわからない。そもそもその存在すら聞いたことがない。今回の修理では、この「止水栓を探す」のにもっとも時間がかかった。ネット記事、動画などいろいろ調べたけれどわからずじまい。
はげみになったのはこの修理料金の目安金額。〜27,500円もかかるなら、自力でできるなら自力で解決しよう。それだけを支えにがんばった。
止水栓をさがすまで
うちの食洗機の下には引き出しがある。ふだんは食器をしまっている。ひょっとしてこの中に止水栓があるのではないかと引き出しをはずし、奥をのぞいてみた。こんなところに入口があったんだと驚きながら、4隅のネジをはずして止水栓をさがすが見つからない。
仕方がないので別のアプローチをこころみる。
うちのキッチンは、食洗機の左側に水道がある。その下にもいくつか引き出しがあるので、今度はその引き出しを引きずり出してみた。荷物が多いと引き出しをはずすのも一苦労。食洗機に水を届けるルートを考えて、この引き出し奥を思いついた。知っている人にとってはあたり前かもしれないが、ふだんそんなことを考えない身としてはちょっとした探偵気分。
開けてみると、食洗機とつながっているらしきルート(写真右、水色のホース)を発見。この蛇口が止水栓ではないかと思い、閉めてみる。
ところが閉まらない。というか、きっちり閉まっているので動かない。エラーコード17を解消するためには、止水栓を閉めなければいけないのに、閉まってる。これは止水栓ではないのか?せっかく引き出しを引っ張り出したのでこれであきらめるわけにもいかず、とりあえず一度開栓して閉めてみたところこれがビンゴ。エラー表示が消えた。
結局、原因はわからない。止水栓と思しき蛇口をすこし開いて閉め直しただけでエラー表示は消えたのだ。もちろん問題なく動くようになった。
メーカーに問い合わせた(2022/12/14追記)
原因不明の状態があまりに気持ち悪かったのでメーカーに問い合わせた。エラーコード17の対処法で紹介されている「止水栓を閉めること」の意味についてだ。回答は以下の通り。
エラーコード17は食洗機の電源は入っているものの正常に動作はしないものの、給水する水道の側から見ると食洗機は電源が入っているので水を供給しなければいけないとかんちがいしてしまう状態。機械が動かないにも関わらず、水を供給してしまうと、処理できなかった水があふれてしまう。そのような状態を解消するために、まずは止水栓を閉めて食洗機に水が供給されないようにする。
だそうだ。
つまり、エラーコード17が表示されたときには多くの原因が考えられる中で、とりあえず動かない食洗機に水が流れ込んでしまい、しまいにはあふれてしまわないように応急処置として水を止める必要があるということだった。
なので、うちの食洗機が栓の開け閉めによってふたたび動くようになったのは、かなりの偶然のようだ。
さらに後日談:再発
クリスマスイブに再発してしまった。もうどうしようもない。とりあえずお客様センターに連絡をして、専門家の知恵を借りることにした。


専門家の力を借りて直した。


食洗機の重要性
結果オーライ。拍子抜けするような結末だった。目安の修理金額におびえていたので一安心。これは洗濯機を修理した時と同じ。
この食洗機を使い始めて10年以上が経過している。耐用年数の10年を超えているので、寿命が来るのも時間の問題だろう。後継機をさがしつつ、資金の準備も進めていかないといけない。
数日間、食洗機のない生活を経験したが、相当大変だった。食洗機のない生活はキャンプ以外では10年ぶりのことなのでかなり苦労した。運悪くこの期間に体調を崩したこともあり、あらためて食洗機の重要性を痛感した次第。3食分の食器を手で洗うことで、可処分時間が大きく減少したので食洗機のない生活は考えられない。
少なくとも子どもたちが独立して夫婦で暮らすようになるまでは手放せそうにない。
壊れるならもっと生活にゆとりがあるときにお願いしたいものだ。



