こんにちは。日本オートキャンプ協会でインストラクターをしているキャンプ大好きCAMPION(Follow @beautifulrice1)です。
キャンプといえば、バーベキューですよね。
簡単そうに見えるバーベキューも実際にやってみると意外とむずかしいんです。
火がなかなかつけられなかったり、お肉の表面がおいしそうなのに中が生焼けだったり、逆にお肉全体を焦がしてしまったりと同じ経験をされた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

はじめたばかりの頃は、よく失敗しました。
過去の失敗やバーベキュー教室で学んだ知識を活かして、ファミリーキャンプでバーベキューを楽しむ方法を3つのコツとともに紹介します。
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ファミリーキャンプでバーベキューを楽しむ3つのコツ
バーベキューを楽しむコツは次の3つです。
- 段取りをしっかり考える
- 炭や肉をやたらと触らない
- 前菜を用意する
1. 段取りをしっかり考える
バーベキューは時間がかかります。おいしいお肉に仕上げようとするととても時間がかかります。
火を起こして炭に火を付ける(20分)、お肉を常温に戻す(30分)、お肉の下ごしらえをする(15分)、お肉や野菜をじっくり焼く(30分)、焼いたお肉を落ち着かせる(10分)とすべての工程を順番に上から並べていくと簡単に1時間を超えてしまいます。
ランチバーベキューのつもりが、うかうかしていると夕食の時間になってしまいます。

お腹すいたよぉ。
ですので、やみくもに上から順番に準備をしていくのではなく、家でできることは家で準備し、待ち時間が長いものについては、一緒に他の準備もしていく工夫が必要です。
2. 炭や肉をやたらと触らない
火起こしは科学です。
ものが燃えるために必要なのは、火と酸素です。
炭に火をつけるためには、常にこの2つをそろえてあげる必要があります。
着火剤を中心に、スカスカのお山や煙突を作るイメージで炭を積み上げます。
あとは火をつけてあげて、炎が上に上がろうとする性質や自然に起こる上昇気流を利用して炭に火がつくのを待ちます。
20分くらい放っておけばこんな感じになります。
この状態になるまで何もしていません。ただただ自然に任せているだけです。
着火剤の炎が勢いよく出ている時に、うちわであおぎたくなってしまいますが、やめましょう。完全にまちがってます。
せっかくの上昇気流や炎が上にのぼっていく性質をじゃましてしまいます。
お肉を焼いている時も、焼き加減が心配でついつい触ってしまいがちです。
お肉を上に持ち上げるたびに熱源から遠くなり、どんどん火が通りにくくなってしまいます。
触りたい気持ちをぐっとこらえてとにかく待ちましょう。
どうしても触りたい場合には、お肉の表面をトングでつつけば、焼き加減が硬さとしてトングの先から伝わってくるはずです。
その感触を頼りに、フィンガーテストを使ってお肉の状態を探るようにしましょう。
- 親指と人差し指:レア
- 親指と中指:ミディアムレア
- 親指と薬指:ミディアム
- 親指と小指:ウェルダン
3. 前菜を用意する
段取りをうまく組んだとしても、お肉が焼き上がるまでには少なくとも30分は必要です。
作業工程を工夫したとしても待ち時間は必ず発生します。
食べられると思っていたものがなかなか食べられない時、人はイライラします。
お預けをくらってイライラするのは大人だけではありません。
子どもたちは一気に不機嫌になるでしょう。
みんながイライラした状態になると、結末は見えています。
悲劇が待っているのに何も対策をしないのは、いい大人がすべきことではありません。
大人には、待ち時間を楽しめるお酒に合うような前菜を、子どもたちには先におにぎりをあげてしまうとかトマトやきゅうりなどの生でも食べられる野菜を前菜として用意してあげましょう。
4歳、2歳のわが家の娘たちも、バーベキューは好きですが大人のようにがっつりとした塊肉が好きかと言えばそこまでではありません。
ですので、お肉が焼き上がるまでの待ち時間でいわゆる食事にあたるものを食べさせてあげて、お腹に余裕があれば、お肉を小さく切ったもの、ジューシーに焼けた野菜などを分けてあげて、子どもたちが退屈しないようにしています。
モデルスケジュール
3つのコツを踏まえたわが家のモデルスケジュールをご紹介します。
バーバキューで活躍する道具たち

けっこう忙しいんだよね。
バーベキューをより手軽に楽しむために、バーベキュー教室で教えていただいた道具を紹介します。
バーベキューグリルとふた(リッド)
バーベキュー教室で貸していただいたのがこちらのバーベキューグリルとふた(リッド)。
グリルについては性質上、コンパクトに折りたたむことはできませんが、基本的な機能を備えた頑丈なグリルです。
オプションのふた(リッド)を一緒に使うことで、肉や野菜を蒸し焼きにすることができます。
ふたはコンパクトに折りたたむことができるので、別の燃焼器具とあわせて使うこともできそうです。
ボイルドチキン
バーベキューの醍醐味といえば、厚切りの肉をじっくり焼き上げてその肉にかぶりつくことですが、そればっかりでは飽きてしまいます。
お肉に変化をつけるためにあらかじめ加熱処理がされ、味付けがされているお肉を加えることで料理のハードルがぐっと下がり、バリエーションが増えます。
レンジでチンするのと同じように、焼き網の上で少し温めてあげるだけでできるので、子どもの好みに合わせて用意しておくと重宝するはずです。
小分けの調味料
バーベキューに欠かせない塩、こしょう、オリーブオイル。
それぞれ瓶のまま持っていくと結構かさばってしまいます。
あらかじめ必要な量を小さな袋に入れてもいいですし、小分けの状態で売られている調味料もあります。
ぜひそういったものを活用して、コンパクトな荷物で身軽なバーベキューを楽しみましょう。
使い捨てまな板 or 牛乳パック
バーベキューに限らず、キャンプではできる限り洗い物が少ない方が楽チンです。
お肉の下処理や切り分けるときも洗い物が少なくなるようにと考えると使い捨てのまな板を使うというのも1つの手です。
環境のことを考えると、というのであればいらなくなった牛乳パックを切ってまな板がわりに使うのもオススメです。
切って燃やせば、中に含まれる油分の効果でいい燃料にもなったりします。
まとめ
お肉を焼くだけだから簡単だといって、ろくに準備をしないでバーベキューをすると痛い目にあいます。
それだけならまだしも、それが原因でキャンプが嫌いになってしまうと、キャンプが好きな側の人間としてはとても悲しいです。
バーベキューを思いっきり楽しむためにも、事前の準備をしっかりして、家族全員が語りあいながら穏やかな気持ちでお肉が焼けるのを待てることを心から願っています。
バーベキューは素材の味をストレートに味わうシンプルな調理方法です。
まずくなるようなことをしない調理方法であれば、でき上がったものがまずくなるはずがありません。
また、自然の中で家族と食べることができるというスパイスも加わっていれば、こんなにおいしい料理はありません。
今シーズンもぜひバーベキューをお楽しみください!
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このページのほかにも、どんな道具を、どのお店でそろえて、どこのキャンプ場に行くかを記事にしてます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。CAMPION(Follow @beautifulrice1)でした。