はじめての山キャンプはドキドキもするし、不安にもなる。

雷鳥沢キャンプ場

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歳をとるとドキドキする機会が減ってくる。

人生の経験値が増え、「はじめて」が少なくなる。精神的に図太くなってくる。いずれも年寄りが自分の行動を正当化するもっともらしい理由に聞こえる。けれど本当は、あたらしいことを避けているだけ、ドキドキすることを避けているだけな気がする。

ひとりの人間が経験できることなどたかが知れている。経験値が増えたとしても、「はじめて」のことはそこらじゅうに転がっている。このことは仕事だけでなくプライベートなことにもあてはまる。挑戦しない言い訳を口にするようになったら、「老い」が確実に始まっている。仕事で言えば、引退を考え始めるべき時期だ。

ひさしぶりにドキドキした。8月の山キャンプだ。これまで「道具がない」「時間がない」「子どもたちには危険だ」などともっともらしい理由をならべてやらないでいた。強く憧れていた山キャンプが、ひょんなきっかけで実現したのだ。

山キャンプに行くと決めてからの数日はとにかく不安だった。不安の正体は、具体的な「なにか」ではなかった。とにかく漠然とした不安だ。「旅費が10万円を超えたらどうしよう?」といった具体的な不安、心配であれば具体的な策を考えられたのだろうが、具体性はなかった。無事に行けるかなぁ、大丈夫かなぁといった実態のない不安につきまとわれていた。

出発までの時間はかぎられている。オートキャンプの経験があるので、山キャンプに必要と思われるものはネットで調べることでなんとなくあたりをつけられる。持って行けるかどうかは別として、必要そうなものをピックアップすることはできる。山用の道具としてたりないものは、やまどうぐレンタル屋 でレンタルすることでそろえることができた。すこしでも不安を減らせるように手当たり次第、山道具をかき集めた。それでも準備万端整ったという実感がないまま、時間切れになって現地に向かうことになった。もう最後はなし崩し的に現地にたどりついた。わけのわからぬまま飛び込んだ。

結果として世界が大きく広がった。数年前に思い切ってオートキャンプを始めた時に似ている。うまくいかなかったことがほとんどだけれど、帰ってからも次はいつ行こうかワクワクしている。いてもたってもいられない。ワクワクを通り越してソワソワしている。

山キャンプを始める前のドキドキは、9割が不安、1割がワクワク。このかすかなワクワクを信じてよかったと思う。ワクワクがソワソワになり、散歩中、ランニング中の妄想のほとんどが山キャンプが支配するようになった。この変化は私だけではない。妻が買ってくる雑誌がどんどん山寄りになってきた。子どもたちも今まで以上に外に遊びに行きたがるようになってきた。家族に新しい趣味が見つかった。

数か月前にYouTubeで見た経営者の話を思い出す。その人は、月にひとつ、これまでにやったことがないことに挑戦するという。意識高いなぁと感心しつつ、素敵だなぁとも思ったのでよく覚えている。やってみないとわからない。家族に起きた変化を見て、このありきたりの言葉に行き着いた。自分がどんな反応を示すなんて頭で考えてたってわからない。実際に山キャンプをしてみてたくさんのフィードバックを得た。動画を見ただけ、本を読んだだけでは得られない生き生きした気づきだ。

一歩踏み出す勇気をくれた妻、足りない道具を貸してくれたやまどうぐレンタル屋 、背中を押してくれたコロナに感謝する。

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