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こんにちは。日本オートキャンプ協会でキャンプのインストラクターをしているキャンプ大好きCAMPION(Follow @beautifulrice1)です。
キャンプを始めたばかりの頃は、どんな道具を持って行ったらいいのか分からないもの。家族だけでキャンプに行くとなったらなおさらです。
この記事では、一度キャンプに行った経験を生かせるようにキャンプ道具の選び方について紹介します。
キャンプ道具の選び方
一度キャンプに行ってみて、キャンプには色々な道具が必要になることが実感としておわかりいただけたかと思います。
そう思って雑誌を見たり、お店をのぞいたりするとところ狭しとキャンプ用品が並んでいます。
たくさんありすぎて選べない。。。
いきなりすべてのキャンプ道具をそろえる必要はありません。
店頭で実物を手に取ったり、キャンプ場のレンタル品でためしたりしながら、自分たちのキャンプスタイルにあったキャンプ道具を少しずつ増やしていきましょう。
1. テント
まず寝室になるテントです。
利用人数、設営のしやすさ、収納時の大きさ、居住性、キャンプスタイル、予算などを考え、自分たちにあったテントを選びましょう。
居住性を高めると設営に時間がかかったり、収納時の大きさが大きくなる傾向があります。
その逆もまた然りです。このバランスのどこに折り合いをつけるのかがポイントです。
ドーム型
設営が簡単で、コンパクトに収納できるため、初心者向きといえます。テントの中で動き回ることは想定しておらず、あくまでも寝室と考えるのが良いでしょう。寝ることだけを考えれば、必要十分なテントです。
ツールーム
ツールーム(2 room)というだけあって、寝室部分に加えて、広いリビングスペースがあることが特徴です。のちほど紹介するタープがなくても、このリビング部分も含めて使えば、キャンプ場で暮らす空間としてはすべてそろいます。
大きい分、設営には比較的時間がかかりますし、収納サイズも大きめです。ちなみに重さは約30kgです。わが家で使っているテントはこちらです。
モノポール
1本(モノ)のポールで立ち上げるテントで、ワンポール型とも呼ばれます。比較的設営は簡単です。中心部分は高さがあり動きやすい反面、テントの端に近い部分は低いのでデッドスペースが生まれやすく空間の使い方には工夫が必要です。
トンネル型
カマボコ型、イモムシ型とも呼ばれるテントです。ツールームテントとして広々としているという特徴に加え、両サイドを開けることでより開放的な空間を作り出すことができます。慣れれば比較的設営も簡単です。
2. タープ
屋外で雨や日差しから身を守り、快適なリビングスペースを作ってくれるのがタープです。
キャンプ場で暮らすことを考えたときに、寝るところがテントの中、ご飯を食べたりするところがタープの下といったらわかるでしょうか。
タープそのものは一枚のシートで、丈夫なブルーシートくらいに考えるとイメージが湧くでしょうか。
ヘキサタープ
布の形が六角形(ヘキサゴン)であることからヘキサタープと呼ばれています。ほかにもほぼ正方形をしているウイングタープや、長方形のスクエアタープなどがあります。設営が簡単で、ロープの張り方を工夫することでいろいろなレイアウトに対応できます。わが家でグルキャン(グループキャンプ)の時に使っているのもこのタイプです。
スクリーンタープ
自立するテントタイプでサイドがメッシュになっているのがスクリーンタープです。言うなれば大きな蚊帳です。虫対策に効果がありますが、ヘキサタープに比べると設営が大変です。
テントとタープの選び方
テントとタープを選ぶときには、2つをセットで考えるとよいでしょう。
たとえば、子どもが大きくなってきたのでテントは寝るだけ、起きて過ごす時間を大事にしたいというのであれば、コンパクトなテントとしっかりしたスクリーンタープという組み合わせが考えられます。
子どもが小さいので、多少の悪天候でもびくともしないどっしりした空間を確保したいということであれば、ツールームテントのみでタープは買わないということも考えられます。
家族構成、キャンプ場での楽しみ方などを考えて、どこで過ごす時間が長くて、その時間をどうしたいのかを考えてみると、買うべきものが決まってくると思います。
また、居住性を求めれば求めるほど設営は大変になりますので、その点も注意しておく必要があります。
気になったテントやタープがあったら、ぜひ一度お店に足を運んで、大きさ、設営のしやすさなどを確認することをお勧めします。
決して安い買い物ではありませんので、納得のいくものをお選びください。
そのときにはきっとキャンプ教室の経験が役に立つでしょう。
コールマンのスタッフの方のご指導のもとコクーンIIを試し張りしてきた
3. テーブルとチェア(椅子)
食事の時にはテーブル(机)とチェア(椅子)が必要です。
テーブルとチェアの組み合わせは、ハイスタイルとロースタイルの大きく2つに分けられます。
ハイスタイル
家庭のダイニングテーブルと同じくらいの高さです。チェアの高さもテーブルに合わせてあります。十分な大きさのあるテーブルとチェアですが、収納時にはコンパクトになります。
ロースタイル
ハイスタイルより重心が低く、より地面に近いスタイルです。足を投げ出してリラックスすることができ、火の温もりを感じやすいので焚き火に合うスタイルと言われています。高さがない分、小さなお子さんにも使いやすいといったメリットがあります。
テーブルとチェアの選び方
まず、1セットだけそろえることを前提に、どんな場面で使うのかを考えてみてください。
焚き火はしないのでのんびり食事をするのに使いたい、食事よりもお酒、焚き火をしながらまったり過ごしたいなど、テーブルを囲む状況がご家庭によって大きくちがってくると思います。
前者であればハイスタイル、後者であればロースタイルがしっくりくるでしょう。
こればかりは好みの問題が大きいので、どちらが過ごしやすいかを考えて選ぶと良いでしょう。
焚き火にはロースタイルが向いていると言われますが、必ずそうしなければいけないわけではありません。
テーブルによっては高さを調節できるタイプもありますので、迷う場合はそういったテーブルを選ぶのも1つの手です。
わが家では高さを変えられるテーブルとゆったり座れるこの椅子を愛用しています。
4. ランタン
暗い夜のサイトを明るく照らしてくれるのがランタンです。
光の出し方によって、電池によって発光するLEDランタンとガスやガソリンを燃料にする燃料系のランタンの大きく2種類に分けられます。
LEDランタン
乾電池や充電池を使って発光します。火を使わないのでテントの中でも安心して使うことができます。価格も比較的安いものが多く、点灯時間も長いです。光量が小さめであることとガスランタンで味わえるゆらめく炎がなく、ややキャンプ感には欠けます。
ガスランタン
ガスを燃料としてマントルという布を燃やして発光します。マントルが燃えている様子は、キャンプ感をぐっと高めてくれます。光量は大きいものもありますが、燃焼による点灯時間はLEDに比べて短いので、維持費がかかります。
燃焼系のランタンにはここで紹介したガスを燃焼させるタイプ以外にも、ガソリンを燃焼させるランタンもあります。
ガスバーナーなど、他のキャンプ用品と同じ燃料を使うと、燃料の使い回しをすることができ、管理しやすくなるでしょう。
ランタンの選び方
ランタンの役割には手元を照らす灯りという以外にも、外灯としての目印、ロープでつまずかないように足元を照らす灯り、虫をおびき寄せる虫除けの役割もあります。
設置場所も、テントの入り口、食卓、リビング、寝室といくつかあります。
家で生活していてもいろんな場所に灯りは必要だもんね。
テント、タープ、テーブル、チェアとちがって1つあれば十分というわけにはいきません。
設置場所を考えながら、いくつかそろえておきたいところです。
たとえば、テントの入り口には光量の大きいガスランタン、食卓、リビングにはそれほど光量は大きくなくてもいいのでLEDランタン、寝室は予算がないので家にある懐中電灯もしくはスマホの懐中電灯機能というようにいくつか組み合わせてみるといいと思います。
あと、忘れてはいけないのがランタンをどうやって設置するかについてです。
地面にランタンをおいてもいいのですが、光が届く範囲が狭まってしまうのでただでさえ小さい光量なので満足のいく明るさが得られません。
食卓であれば机の真ん中に置く、テントの入り口や屋外であればランタンスタンドに吊るすなど、設置方法についても考えておく必要があります。
夜、炊事場やトイレに移動するときなどは、ランタンや懐中電灯を持っていくか、ヘッドライトを用意するという方法もあります。
顔を向けた先を明るく照らすことができ、両手が空くのでいろいろな作業がしやすいというメリットがあります。
ただ、なくても他のもので代用できるので、他のものに比べて優先順位は下がるでしょう。
わが家で使っているのはこちらです。
5. シュラフ(寝袋)
普段の生活でいう布団にあたるのがシュラフ(寝袋)です。
寝袋には長方形の封筒型と、人の形に沿ったみのむしのようなマミー型があります。
封筒型シュラフ
封筒型のシュラフは、布団で寝る感覚に近く、手足を自由に伸ばすことができるので寝心地がいいです。最近では、封筒型のシュラフ同士を連結できるタイプもあり、小さいお子さんがいる場合には、うまく連結させて普段と同じように添い寝をしてあげることもできます。
マミー型シュラフ
マミー型シュラフは保温性が高くコンパクトに収納できます。ものによっては手足を動かしにくく、その場合は少し感じる可能性もあります。ただ、最近のマミー型のシュラフは優秀で、あまり窮屈さを感じない作りになってきています。
シュラフを使う場合、地面に直接シュラフを敷いたりしません。
通常はマットやコットをひき、地面からの熱を遮った上で、シュラフを乗せることが多いです。
6. クッキングウエア
キャンプ用の調理道具や食器類は重ねて収納できてコンパクトなのが特徴です。
マトリョーシカみたい
極端な話、多少かさばっても持ち運びできるのであれば、家で使っている調理道具を持っていくのもありです。
1泊2日のキャンプであれば多くて3食、場合によっては1食くらいしか作りませんのでキャンプのメインを料理にするのでなければ、はじめのうちは家にある調理道具で代用しても構いません。
ちなみに、クッキングウエアは材質はステンレスやアルミなどいろいろな種類があり、種類によって重さが変わってきます。
7. バーナー
料理をしたりお湯を沸かしたりするときに必要なのがバーナーです。
家で鍋料理をするときに使うようなカセットコンロと、家庭でいう2口のガスコンロにあたるツーバーナーがあります。
カセットコンロ
カセット式のガスボンベを取り付けてつまみを回すだけなので取り扱いが簡単です。ガスボンベも手頃な値段で手に入るのでお財布にも優しいです。ただ、風や寒さに弱いのと1口しかないので同時に2種類の調理ができないことが難点です。
つまり、おかずを作っている間にご飯を炊いたり汁物を作ったりすることができません。
わが家で使っているのもこのタイプです。焚き火や固形燃料の調理で、ご飯とおかずを同時に作るようにしています。
ツーバーナー
燃料にはホワイトガソリン式とガス式があります。風除けがついているものが多く、火力も強いため火が安定します。2口あるので、同時に2つの調理が可能です。カセットコンロに比べると少し割高です。ツーバーナーを選ぶときには、ランタンと同じ系統の燃料にすると荷物が少なくなります。
8. クーラーボックス
暑い季節、食材や飲み物を冷やすのがクーラーボックスです。
冬場はそれほど神経質になる必要はありませんが、それ以外の季節は大切な食材が傷まないようにクーラーボックスは欠かせません。
保冷剤や凍らせたペットボトルを併用したり、キャンプ場に着く直前に買い出しをして、限られたクーラーボックスの機能を補ってあげる工夫をするとクーラーボックスを最大限に活用することができます。
ソフトタイプのクーラーボックス
使わないときにはコンパクトに収納できるのが最大の特徴です。値段も比較的安いものが多く、1つ持っておいて損はないでしょう。
軽くてコンパクトで扱いやすいので、わが家ではこのソフトタイプのクーラーボックスを使ってます。
ハードタイプのクーラーボックス
使い終わった後にコンパクトに折り畳むことはできませんが、中を空っぽの状態にして持って帰るのはスペースがもったいないので、ちょっとした小物を入れてキャンプ場から帰るという使い方によって折りたためない欠点を補うことができます。
また、ハードタイプは作りがしっかりしているので荷物の出し入れをしたり、車に積み込んだりするときに扱いやすいです。
9. テーブルウエア
お皿、コップ、ボウルがセットになっているアウトドア用のテーブルウエアがあると便利です。
アウトドア用のテーブルウエアは、割れにくい素材で作られていることが多く、スタッキングできることでコンパクトに収納でき、セットであればテーブルウエア全体に統一感が出ます。
これといったものが見つかるまでは、家のテーブルウエアで代用したり、紙皿、紙コップ、割り箸などで代用することもできますが、いずれは長く使い続けられるテーブルウエアを手に入れることをおすすめします。
10. ウォータージャグ
料理や飲み物の準備をするのにあると便利なのがウォータージャグ(水タンク)です。
野球部にいたときよく使ったなぁ。
クーラーボックスと同じで、ソフトタイプとハードタイプがあります。
サイトから水道までが遠いときにはとてもありがたい存在です。
使う場合には、地面から少し離しておかないと使いにくいので、ちょっとした台やテーブルにおいてあげると良いでしょう。
ただ、ないとキャンプに行けないというようなものでもありません。
私自身、持っていっても使わないこともありますし、2Lのペットボトルに水をくんでジャグの代わりにされている方もいらっしゃいます。
11. 焚き火台
キャンプと言われて真っ先に焚き火を思い浮かべる人も多いと思います。
焚き火といっても単に薪を燃やすというだけでなく、暖を取ったり、あかりにしたり、料理の炎にしたりといろいろな役割があります。
いろいろな役割があるからこそ、焚き火台にもいろいろな種類があります。
例えば、ツーバーナーを持っていないので、カセットコンロと焚き火台を組み合わせて料理を作りたいのであれば、焼き網を乗せて調理ができるような焚き火台がいいでしょう。
シンプルに焚き火を囲んでお酒を飲みながらみんなで話をしたいのであれば、薪を燃やすことに特化したコンパクトな焚き火台がいいでしょう。
子どもが小さい場合には、安全かどうかが気になるところですが、そういう場合は一度キャンプ場のレンタル品を試してみるのがいいと思います。
危険だからといって、子どもたちを危険から遠ざけるのではなく、何が危なくて、何が大丈夫なのかを実物を見ながら話してあげるという方がいいのではないでしょうか。
私たちが思っている以上に、子どもたちはいろいろなことを理解することができます。
わが家では料理に使うことが多いので、このファイアグリルを使っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
たしかにいろいろな種類がありますが、すべてを一気に買いそろえる必要はありません。
こんなレンタルサービスを活用してみるのもいいでしょう。
\TRY NOW/
キャンプ場で借りるてもいいと思います。
道具選びも含めて、ぜひキャンプを楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。CAMPION(Follow @beautifulrice1)でした。
ご参考までにキャンプの基本について書いた記事をまとめてご紹介します。
キャンプの基本に関する記事
キャンプの始め方
【キャンプ初心者必見】ファミリーキャンプのはじめ方〜家族で思いっきりキャンプを楽しもう
キャンプ場の選び方
【キャンプ初心者必見】キャンプ場の選び方とスケジュールの立て方〜家族で思いっきりキャンプを楽しもう
キャンプ場での過ごし方
【キャンプ初心者必見】キャンプ場での過ごし方~家族で思いっきりキャンプを楽しもう
実際に行ったキャンプ場
わが家で愛用しているキャンプ道具一覧
最後にわが家で3年以上使っているキャンプ道具をもう一度ご紹介します。
安く買うには?