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雪のちから
いい意味でおもいっきり期待を裏切られました。
2023年のお正月に新穂高へあそびに行きました。
新穂高があるのは岐阜県の高山市。高山駅や長野県の松本市から出るバスの終点にロープウェイはあります。
雪深い山奥にあるので、特殊な訓練を積んだ人でなければ、じぶんで車を運転していくのはむずかしいんじゃないでしょうか。
すくなくともわたしにはできません。
ロープウェイには第一と第二のふたつの駅があります。
途中駅が第一で山頂の駅が第二です。
距離がちがうので値段もちがいます。往復する場合、大人一人あたり2,500円のちがいです(金額は執筆当時)。
かなりおおきな開きですよね。わたしなんかは貧乏性なので、第二まで行くかどうかかなり迷いました。
2泊3日で近くの山のホテルに泊まったので、初日はとりあえず第一の駅まで行ってみることにしました。初日は、現地までの移動もあったので無理しないでおこうという言いわけをしながら。われながらずいぶんと弱気です。
第一の駅に行ってみてなんとなく雰囲気がつかめました。
とりあえず、雪の量がすごい。寒い。ビジターセンターにオコジョの剥製がある。うさぎの剥製の耳がとれている。おいしいそうなパン屋さんと温泉がある。
このあたりが初日の収穫です。
山頂
翌日、「さてどうしようか」と予定を考えます。
ちかくにいくつか温泉があるのですが、山のホテルがあるエリアよりもにぎわっているようなところはなさそうです。
くわしく調べたわけではないですが、山のホテルに来る途中で温泉街を通ってきたので、なんとなく雰囲気だけはわかります。
それでも、ホテルでじっとしているのもおちつきません。
結局、どちらかというと消去法に近いかたちで、もういちど新穂高ロープウェイに行くことにしました。
ちょうど、ホテルからロープウェイまで無料のバスが出るというので好都合でした。
ホテルを9:45に出発して、10:00にはロープウェイに到着。
こんなところといったら怒られてしまいそうですが、この新穂高ロープウェイが混雑しているんです。
松本からこの時期だけの臨時便が出ているからかもしれませんが、ロープウェイにならぶ列もそれなりにあります。半分くらいは海外から来られた方のようです。
いつものロープウェイは30分に1本の間隔で運行していますが、この日は臨時便がどんどん出るので待ち時間にストレスを感じることはありません。
それぞれの駅には10分たらずに着くのであっという間に第二の駅である山頂に到着です。
この日の山頂の気温は-11℃。見たこともない気温でよくわかりません。
とりあえず寒いことはまちがいないです。じっとしていると足の指の感覚がなくなっていきます。
文字通り白銀の世界で、なおかつ未知の世界でした。
第二の駅には「頂の森」なる広場があります。とはいえ、あたり一面雪なので、どんな形をしているかわかりません。人の通った跡があるので、そこを通ればいいんだなということはわかりますが、それ以上のことはわかりません。
道の左右には雪が積み上げられ、1メートルくらいの高さになっていたでしょうか。
子どもたちは大興奮です。前日に第一の駅で見た雪でも興奮していましたが、そんな雪はくらべものになりません。
よじ登ったり、滑ったり、寝そべったりとあそび回っていました。
あれだけたくさんの雪があると、雪合戦みたいな手先だけを使った雪遊びをしないんだなといことに妙に感心してしまいました。下手なおもちゃなんていりません。思いつくままに時間を忘れてあそびたおしていました。
あまり期待しないで行ったのですが、気づくと3時間もあそんでいました。
見ている大人たちは凍え死にそうでした。体の芯まで冷え切ってしまいました。
それでもスキー場であそぶのとはまったくちがったおもしろさがありますね。なにより混んでないのがいい。
ロープウェイってのがいい
頂の森もよかったですが、ロープウェイそのものも意外と楽しめました。野生動物をさがしたり、動物の足跡を見つけたり、景色をながめたり、ぜひ実際に行って楽しんでみてください。
乗車時間が短いので油断していると見逃してしまいます。
山頂でのあそびを終えたら、ごはんとお風呂です。両方の駅にレストランがあります。
第二の方が、場所代が入っているので値段は少し高め。
けれど、せっかくなのでというか、お腹が空いていてがまんできなかったというか、第二のレストランでランチにしました。
モンベルの会員さんはコーヒーが100円引きになるので、利用してみてください。第一の駅にあるカフェでも同じように使えますよ。
売店には、山頂限定グッズがいろいろとあるので、限定好きの方はいろいろと買い物もたのしめそうです。いろんな「山頂」ロゴをさがしてみてください。
山頂を満喫したので、第一の駅にもどります。
温泉組と読書組
大の温泉好きの妻は、ビジターセンターにくっついている温泉「神宝乃湯」に下の娘を連れて入ります。
わたしは長女と一緒にカフェで読書タイム。家でもそうですが、長女とならんで本を読むのが大好きです。
じんわりしあわせを感じるんです。もう数年したらこんな時間もなくなってしまうでしょうから、とても貴重です。
ちなみにこの時に読んでいたのは「岳物語」でした。偶然、親子の話ですね。
そうそう、そういえば温泉について書き忘れていました。
温泉好きの妻曰く、ここの温泉はおすすめだそうです。泉質、価格のバランスがよく、ついつい長く入ってしまういい温泉だったとのことです。
有料ですがタオルのレンタルもしてくれるので、温泉が好きな方はぜひお立ち寄りください。
山のホテルでぼんやりとやることないなぁと嘆いていたのですが、意外や意外、新穂高ロープウェイはとてもみどころがありました。
第一と第二で2,500円の価格差があり、一度はひるんでしまったのですが、山頂まで行ってよかったです。
混雑しているスキー場に行くのに高いお金を払うことを考えれば、ロープウェイで山頂までの旅をたのしむのはすてたものじゃありません。むしろ、おすすめです。
せっかく山の奥まで行くのでしたらロープウェイの旅もぜひ検討してみてください。
奥飛騨に関する情報がすくないので、この記事がすこしでも旅行の参考になればうれしいです。マイナス10℃の世界をぜひ楽しんでください。
あこがれの平湯温泉に行ってきました