1,100円の節約で失ったもの〜逃したお米はきっとおいしい

ザファーム #貸農園 稲刈り

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9月11日に稲刈りをした。自分で植えた稲が育ったのだ。田んぼがあるのはザファーム。稲刈りはザファームの収穫体験イベントによるもの。収穫体験の特典として、自分で収穫したお米を予約購入することができた。予約をすると精米をしてくれ、自宅に配送してくれるというのだ。

自分の手で植えてできたお米が手に入る。しかもそれを新米として買える。おいしいに決まっている。仮においしくなかったとしても、お米をかばっておいしいと言い張る自信もある。このお米にはずいぶんと入れ込んでいた。

5kgのお米を注文しようと思ったところ、送料が1,100円かかるという。ここで魔がさしたというか、貧乏性が出てしまったというか、致命的な判断ミスをしてしまう。およそ2週間後の9月23日におなじザファームでバーベキューの予約をしていたので、その時に買えばいいんじゃないか!とひらめいたのだ。新米が手に入る上に、他の人とちがって送料もかからない。これはすごくいいことを思いついたと興奮しながら妻に作戦を伝えた。

というわけで、新米の予約はせずに9月23日に予定通りバーベキューに行った。新米を食べ損ねたくないというので、9月23日のリマインダーに「新米」とタスクを登録して万全を期した。ザファームに到着すると、バーベキューの受付は妻にまかせ、ウキウキしながら新米を売っている売店に直行。

ところが、ないのである。楽しみにしていた自分たちで作ったお米がないのである。近隣の田んぼからとれたお米は置いてあるが、自分たちで作ったお米はないのである。スタッフの方に聞くと、私のお米はすでに売り切れてしまったとのこと。

売り切れるなんてことはまったく想定していなかった。ごはんのお供を集めて新米祭りをしようと妄想もしていたので大変なショックである。こうなるともうバーベキューどころではない。

お米を作るだけ作って食べられないなんて悲しすぎる。大事にしていた子どもを奪われたような気分(あくまで想像)。こんなことになるのであれば、送料の1,100円なんてケチらなければよかった。予約だけしておいて9月23日にお店で受け取るといった柔軟な作戦をどうして思いつかなかったのか、自分に腹が立つ。自分の無能っぷりにあきれる。

よく「逃がした魚は大きい」というが、「逃したお米はきっとおいしい」、きっと。