昔に比べると減ってはいますが、旦那さんが料理をしないで文句ばかり言ってくるのが腹立たしいという声を耳にします。
3年前の2015年に土井善晴先生の料理教室「土井善晴のお稽古ごと」に1年間参加しました。

生徒数は、たしか20名くらいだったと思います。その中に男性は私ただ一人。
唯一の男性として他の生徒さんから最もよく聞かれたのは、「どうしたら旦那に料理をさせることができるか?」ということでした。
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私が料理をするようになるまでの歴史
さすがに料理をしないすべての男性に対して料理をさせる秘策まではわかりません。
しかし、料理をするようになった私の経験をお伝えすることで、少しでも皆さんのお役に立てることがあるかもしれません。
社会人生活を送っていた独身の20代、私は料理をすることはありませんでした。
とにかく時間が惜しくて朝食以外のすべての食事を外食に頼っていました。
今ほどではないにしても、吉野家、松屋など手軽に食事を済ませられる飲食店が十分に存在していました。
食材を買う、調理する、片付けるという手間と時間を考えると、外食する方が安上がりだと。
でも今は違います。
結婚し、子どもも生まれ、自分以外の家族と食事をする機会が圧倒的に増えました。
料理を作る喜びを覚え、夕食と作れる日を探し、献立を考え、すきがあれば料理ができないかと考えるようになりました。
決して手の込んだ料理は作れません。
そこまでゆとりがないこともありますが、素人の場合、手をかければかけるほど美味しくなくなるということを学んだからかもしれません。
私が料理をするようになったきっかけ
学生時代に少し自炊をしていた程度の私が、料理をするようになったきっかけを考えてみると、思い当たるのは、こんなことです。
- 妻から料理を具体的にほめられた
- 妻から料理のやり方について細かく言われなかった
- 料理をする環境を整えた
妻から料理を具体的にほめられた
ほめられて悪い気がする人はほとんどいないと思います。
私もほめられればうれしいです。
ましてや、ほめられるポイントが自分なりにこだわったところであればなおさらです。
妻は味覚に敏感です。
ちょっとした変化もすぐに感じ取ります。
顆粒だしではなく鰹節からだしを取ったこと、野菜の切り方を工夫したことなどに気づいて、具体的にほめてくれたことが強く印象に残っています。
「具体的に」ほめてもらえたことが次の料理を作る大きなモチベーションになりました。
妻から料理のやり方について細かく言われなかった
これは料理に限らず、家事全般にあてはまることだと思います。
多くの家事をしてきた女性であればあるほど家事の熟練度が高い一方、旦那さんは全くの素人というケースは少なくありません。
その場合、旦那さんがしている家事が物足りなかったり、やり方が気に食わなかったりしてつい文句を言いたくなる場面に数多く出くわすと思います。
ここはぐっとこらえてください。
ここでの文句は、男性にとっては結構こたえます。男性が子どもといえばそれまでですが、子どもなので許してください。
目的は、料理などの家事に旦那さんを巻き込むことですので、グッとこらえて旦那さんにまずは任せてみてください。
子どもに新しいことを教えるのと同じで、じっと待つことで解決する問題が多いのではと感じています。
料理をする環境を整えた
旦那さんが手伝いやすい道具を一つ二つ用意してあげてください。
私の経験では、包丁、果物ナイフ、ピーラーといった攻撃的な道具で、それを使うことで少し料理をしている気分を味わえるようなものがいいと思います。
旦那さんのキャラクターを見定めてちょっとした料理道具とともに手伝いをお願いすると、意外と文句を言いながらも料理にトライしてくれるかもしれません。
失敗のリスクを考えると初期投資はできる限り抑えて方がいいので、このピーラーなんかおすすめです。
メーカーはひげ剃りで有名な貝印、女性にとってシャネルくらい有名ですので、知らない人はまずいません。
価格も高くなく、仮に旦那さん料理巻き込み作戦が失敗しても、調理道具として優れいているので普通に使い続けられると思います。
環境整備のおまけとして、マンションを購入する時、私もキッチンで手伝いがしやすいように、キッチンの高さを高めに設定してもらったりもしています。
こうなれば、男性側も料理をするしかありません。
料理をし始めた私を妻はどう見ているのか
私自身、料理をするのは苦ではなくなりました。
むしろとても楽しいです。
仕事のことを忘れられる時間でもありますし、新しい料理に挑戦する場でもあります。
また、子どもと一緒に料理をするなんてなんとも楽しそうではないですか。
2017年から本格的にキャンプもするようになったので、キャンプ料理でも楽しみを得られるようになりました。
料理に対して、意見を持つようになってしまったので、妻にとってはややうっとおしいのかもしれませんね。
土井善晴先生が広げてくれた料理の世界

