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こんにちは。2児のパパで共働きのcampion(Follow @beautifulrice1)です。
じぶんのからだと対話をしたのはずいぶんとひさしぶりのことです。
聞けば返事が返ってくる、触れば反応が返ってくる。じぶんのからだだからあたり前のことなのに、かなりおしゃべりしない期間が続きました。
セミナー会場をあとにし、心地よい疲労感を感じるとともにじぶんのからだをいとおしいと感じた不思議な体験でした。
念願がかない、西園美彌さんが主催する魔女トレセミナーに参加しました。セミナーの存在を知ってから半年近く待ちました。
トレーニングの効果が「まるで魔法のようだ! 」と呼ばれたのが、「魔女トレ」の名前の由来だそうです。
けれど、この名前は好きではありません。とても安っぽく感じます。うさんくさいものにも見えます。
実際にセミナーを受けてみてその思いは強まりました。
セミナーで得た学び
感覚
セミナーではいろいろなワークを行います。足首回し、足指のストレッチ、股関節のエクササイズ、丹田のワークなどなど。西園さんの動画や本を見たことがある人にとってはなじみ深いものばかり。
かくいう私も、セミナーに参加する前から足首回しはコツコツ続けてきましたが、股関節のエクササイズはむずかしくて素通りしてきました。
セミナーは4時間。ほかの受講生と一緒にまなんでいきます。
簡単そうでむずかしいもの、むずかしそうでやっぱりむずかしいもの、いろいろです。とにかく必死です。必死についていきます。
足指のストレッチを終えるとからだが変化しています。わずかではありますが、足指に「地面をつかむ」感覚が生まれてきます。おおげさにいうと地面とつながります。
丹田のスイッチが入るとからだの内側から四肢を動かせるようになります。じぶんのからだの動きを注意深く観察しないと見過ごしてしまうようなわずかな変化ですが、すべての動作に通じるとても大きな変化です。
もちろん、4時間の魔女トレで自分の動作様式が一変するような急激な変化は起きません。魔女トレというネーミングが好きになれないのはこういった点です。トレーニングに不可欠な地道な部分をないがしろにしているように響くのです。
4時間のトレーニングを終えた足裏はやわらかくなっていました。子どもの足のようにやさしくふっくらしていました。裸足で道場を行き来して、ふだんの生活にはない負荷をかけたのに若返っていました。なんとも不思議なことです。
ワークでは、じぶんの体の中にある神経をひとつひとつつないでいきます。手や足を刺激して、最近使っていなかったからだの電気のスイッチをつけていきます。くり返していくことで頭の中のからだのイメージと実際の動きのギャップが縮まっていくんだと思います。
ワークにおける動作とは裏腹にからだに起きる変化を見ると、じぶんのからだをじぶんの内側からマッサージしてるんじゃないかと思ったりもします。
スイッチ
魔女トレが決して魔法ではないとおもうのは、工夫されたスイッチがあるからです。
丹田のワークにおける仙骨、股関節のエクササイズにおける坐骨がそれです。意識を向けたい丹田、動かしたい股関節の芯の部分はおもっているほど簡単には近づくことができません。鍛錬を積んでいない人にはなおさらです。
そこで、丹田や股関節の芯の部分と深く関わりがあり、かつ、わかりやすい仙骨や坐骨に意識を向けます。丹田の例でいうと、仙骨をリモコンのスイッチのようにして丹田にアクセスするのです。
これらは魔女トレで用意されているたくさんのスイッチの一部にすぎません。ワークを通して、このスイッチの使い方をまなんでいくのです。決してスピリチュアルな話ではありません。きわめて実践的な取り組みです。
限界
魔女トレは万能ではありません。人によっては合わないものもあります。
ここでいう「合わない」は全体的な話ではなく、部分的な話です。
受講生の中にはたくさんのアスリートがいました。種目もバラバラです。ケガを抱えている人も多くいました。
西園さんはアスリートから丁寧にヒアリングを行います。ケガの状況、からだの様子、五感を駆使して状況を把握します。その上でいろいろなエクササイズを紹介し、からだの反応をチェックします。
いくつかためしてみると、からだがあまり反応しないものが出てきます。そういうものについては無理強いをしません。原因を考察し、仮説を立て、現時点における最善の手立てを話し合います。
魔女トレに限界があることを前提として行われるやりとりには大きな信頼を寄せることができます。
本物
本で読んだ魔女トレとセミナーで体験した魔女トレは別のなにかでした。
本がだめだと言いたいわけではありません。テキストで伝えるのが適している情報もあれば、テキストではどうしても伝えられない情報があります。後者の中に魔女トレの核心が詰まっているように思うのです。
テキストでは、強弱、部位の位置、姿勢のくせを知ることができません。本の中でもいろいろな表現を使って説明されていますが、セミナーの中でじぶんの勘違いに気づいたり、はじめて知ったことも少なくありません。
丹田の位置、足の小指のアラインメントの方向、足首回しの力加減、股関節のストレッチの方法とあげたらキリがありません。どれだけ本を読んでも、いくら動画を見てもきっと理解できなかったことでしょう。
中足骨部分のストレッチを西園さんにしていただいたときの感触は、いまでも鮮明に覚えています。
パワー
魔女トレがここまで説得力を持って腹落ちしたのは、西園さん自身が放つパワーによるところが大きいです。
立っているとき、座っているときの姿勢がすべてを物語っています。すくなくとも身近にあんなにきれいな姿勢の人を見たことがありません。たたずまいにハッとさせられる経験は滅多にありません。土井善晴先生の料理教室に行った時、土井先生が包丁をもってまな板の前に立ったのを見て以来です。
4時間のセミナーもまったく疲れる様子もなく取り仕切っておられます。
からだの動きについて説明をされるときのボキャブラリーのゆたかさにもおどろきました。からだの動きについて言語化するために、膨大な時間をあてなければからだの動きを正確に表現することなんてできないはずです。その裏側でかけてきた時間を想像するだけで圧倒されてしまいます。
休憩時間に西園さんの足指に触れさせていただいたその感触も驚きでした。手と手で握手をしているような感じでした。
要望
2022年でもっともコストパフォーマンスにすぐれた投資でした。セミナーに参加できた幸運にあらためて感謝です。申込開始直後に枠が埋まり、キャンセル待ち2番からの繰り上げ当選でした。
セミナーで受けた熱そのままにブログを書いてますが、要望がふたつあります。
一般人への啓蒙
私はからだを動かすことが好きです。けれども、スポーツで生計を立てているわけではないという意味でアスリートではありません。リモートワーク中心で会社員をしている一般人です。
セミナーには多くのアスリートが参加していました。西園さんとの話を聞くまでもなく、受講生の体格を見ればすぐにわかります。西園さんによるはたらきかけもどちらかというとアスリート寄りな気がしました。
アスリートの方が課題が明確で、教材としてわかりやすいという事情があるのかもしれません。ただ、一般人からするとじぶんと教材との間に大きな隔たりを感じたことも事実です。
アスリートはその競技の特性に応じた課題を抱えています。種目によって酷使するからだの部位がちがうので課題もさまざま。ただ共通して言えるのは一般人からするとかなり特殊な課題です。
一方、一般人も酷使するところがないかと言えばそうではありません。座りっぱなしで仕事をしているリモートワーカーも偏ったからだの使い方をしているという点では同じです。加えて、アスリートより会社員として仕事をしている人数の方が多いはずです。
マジョリティを占める一般人に向けた説明のボリュームが増えると、さらに学習効果が高まると思います。いっそのこと、一般人とアスリートでセミナーの入口をわけてしまった方が、お互いにとっていい気がします。
スポーツ好きなわたしにとって、西園さんとアスリートのやりとりはとても興味深いものでした。テレビで放送されていたら食い入るように見ていたと思います。ただ、同じ受講生として聞くのであれば、もっと身近な話が聞けるとさらによかったです。
コースレッスン
魔女トレの進化が発揮されるのは、トレーニングを継続したときのはずです。単発のセミナーで魔女トレの効果の一端を感じることはできたのですが、定着するまでにはそれ相応の時間が必要です。習慣化してからだに染み込ませるにはモチベーションを維持する必要もあります。
それをひとりで維持していくのはかなりのハードルです。伴奏者が必要なんです。
定期的にレッスンを受けられるコースがあれば、さらに多くの人たちがじぶんのからだを取り戻すことができるようになると思うんです。参加者としても、定期的にレッスンを受けることで定点観測を行うことができ、じぶんの変化を感じられるはずです。
運営者側に立った場合でも、サブスクの発想で定期的な売り上げが発生するので、Win-Winになれると思うんです。しかしながら、表現者としてのお立場もあるのでセミナー業に専念するのはむずかしいのかもしれません。
おそらく現状ではそういったコースでのレッスンがないので、次回行われるセミナー(単発)に申し込みをして、受講しないといけないんだと思います。今後の展開に期待です。
魔女トレ布教
YouTube動画、書籍、セミナー、魔女トレにつながる道です。魔女トレを猛烈におすすめしたい気持ちがあるのですがやめておきます。こちらが熱を込めてすすめればすすめるほど、うそっぽい印象を与えてしまうからです。
本→YouTube動画→セミナーと進んできたのがいまのわたしです。本当に大事なのはこれからです。まなんできたメソッドをコツコツまじめに実践していくことです。
いそがしくてできなくなってしまう期間も出てくることでしょう。じぶんを責めることなく再開することが大事だと思います。とにかく細くても長く続けていくことです。自戒を込めて書いてます。
じぶんのからだを取りもどすための光が、魔女トレの向こう側に見えているような気がします。セミナーを終えた後にやってきた変化の兆しがそう感じさせます。セミナーを受けたことで大きな階段をのぼった感覚があります。
変化がわかるまでにはかなりの時間がかかると思いますが、ゆっくりとでも切らさずにやっていきます。じぶん自身がもっとも期待しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。CAMPION(Follow @beautifulrice1)でした。