ほしいお盆が手に入らないからじぶんでつくる

盆 継続するコツ 坂口恭平

ほしいお盆が見つかりません。一汁一菜の食事をするときに、ひとりぶんのごはんと味噌汁を乗せるくらいのお盆です。直径だと30センチくらいです。

機械で作られているお盆でもいいのですがちょっと物足りないんです。味気ないんです。

じゃあというので手作りのお盆を探したりもするのですが、匠がつくるお盆はとっても高価です。そもそもお盆の良し悪しを見分ける目がないので、ほんとうに高いのかどうかも判断できません。

きっと、いくつかそういったお盆を手にしてみてちがいというか、たのしみ方がわかってくるのだと思うのですがかなり時間がかかりそうです。

あと、そもそもどこで手に入れられるかもよくわかりません。ネット上で写真を見かけることはあるのですが、どこに行ったら実物を触れるのかがわからないのです。

継続するコツ」を読んで気づいたのです。

継続するコツ 坂口恭平坂口恭平さんの本「継続するコツ」に出会ってしまった

ないんだったらじぶんで作ればいいんだってことを。坂口さんはフライパンも作られているそうです。そんな話を聞くと、お盆なんてと言ったら怒られてしまいそうですが、お盆は丸い円盤状の板を中心がくぼむように削ればできそうです。

素人がいきなり匠を超えるようなお盆を作ることはできないでしょう。そもそもそんなところは目指していません。けど、じぶんが作ったお盆って、愛着が湧きそうじゃないですか。また、お盆を作ったことのある人なんてそうそういないと思うので、それはそれで貴重でおもしろい経験になるんじゃないかと思ったわけです。

実際にほんとうにできるのか?という不安があったので、YouTube動画をあさってみました。じぶんを信じてない証拠です。

残念ながら、お盆を作っている動画のドンピシャのものはありませんでした。彫刻刀を使って豆皿を作るっている動画はあったのですが。それでも、豆皿が作れるのであれば、サイズ違いのお盆も作れるそうな気はします。

そう思ってお盆の材料になる木材屋さんをさがしたら近所にあったんです。同じ場所に10年住んでいて、まったく気がつきませんでした。その業界では有名なお店だそうで、これはお盆を作れと言われているようなものです。お盆を作るためにこの地に住み始めたんだといっても過言ではありません。

ほしいと思うものが見つからなければ作ればいい。こんなシンプルな解決策があったなんて思いもしませんでした。これまでどうして気がつかなかったんでしょう。

正月に妻の実家におじゃまし、義理の父や母にたべさせていただいて「作る」ことがなくなってしまい、無性に何かを作りたくなりました。作る喜びの大きさをちがった形で思い出させてくれました。

そんな反動があって、お盆を作ってみようと思ったわけです。新しい世界が広がるかもしれないと、ワクワクしています。

早速、お盆作りに必要な彫刻刀セットも買いました。今度のお休みあたりに、お盆の材料である木を買いに木材屋さんに行ってきます。