大涌谷で出会う「黒卵」―温泉の神秘が生み出す味わい

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箱根・大涌谷といえば湯けむりと硫黄の香りが特徴的ですが、その中でもひときわ異彩を放つのが「黒卵」です。見た目からしてインパクト大のこの卵、皆さんは食べたことがありますか?

黒卵とは、温泉の成分で殻が真っ黒になったゆで卵のことです。初めて見ると「これは何だ?」と驚くかもしれません。でも、そこには自然が作り出した不思議な現象が隠れています。

殻が黒くなる仕組み

黒卵が生まれる背景には、温泉に含まれる「硫黄」と「鉄」が深く関わっています。

温泉に卵を浸けると、これらの成分が反応して「硫化鉄」という黒い物質が殻の表面に付着するのです。この現象を知ると、黒卵がただの観光地グルメではなく、科学的にも興味深い存在であることに気づきます。

ちなみに、中身は普通のゆで卵と変わらないので、安心して食べられます。

温泉の香りが染み込んでいるためか、普通のゆで卵よりも美味しい気がします。燻製されている感じです。

黒卵の7年伝説

黒卵には、「一つ食べると寿命が7年延びる」という地元ならではの言い伝えもあります。この話、科学的根拠はありませんが、旅先でそんなロマンのあるエピソードに出会えると、それだけで特別な気分になりませんか?

私も旅行中に一つ食べたので、7年寿命が延びたことになります。

ただ、そもそも自分の寿命がわからないので、黒卵の効果があったかどうか検証することはできませんが。

大涌谷ならではの特別感

黒い食べ物というと、イカ墨パスタや竹炭を使った料理が思い浮かびますが、温泉の成分で黒くなる食品は珍しい存在。黒卵はまさに大涌谷だけでしか体験できない一品と言えます。

箱根を訪れたら、ぜひ黒卵を試してみてください。その見た目と味を楽しむだけでなく、温泉文化が生み出した自然の奇跡を味わう機会になるはずです。

ただ、とんでもなく混雑しているので覚悟して訪れてください。

私が訪れたのは月曜日(2024年11月下旬)でしたが、黒卵を求める行列で店内にお客さんが溢れかえり、他のお土産を見て回るスペースがないくらいでした。きっと、土日であればもっと混雑しているはずです。