スピーチへの情熱が詰まった一冊—「安倍総理のスピーチ」を読んで

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安倍総理のスピーチ」という本を手に取った瞬間、そこには著者が安倍総理に注ぐ深い愛情と強い思いがぎっしり詰まっていました。

読み進めるたびに感じたのは、著者が一人の人間として安倍総理をどれだけ尊敬し、心酔しているかということ。読んでいてふと、「自分も誰かにここまで心酔したことがあるだろうか?」と問いかけずにはいられませんでした。

安倍総理ファンにはたまらない一冊であることはまちがいありません。

この本を読みながら考えたのは、「スピーチライターはスピーカーに惚れ込まなければならないのか?」という疑問です。

もちろん、プロのスピーチライターは特定の人に心酔していなくても、仕事として素晴らしいスピーチを書き上げることができます。

海外ではスピーチライターがパートナーを変えながら仕事をするのは一般的で、その都度新しいスピーカーに合わせて文章を紡いでいくわけです。まるで、適応力を駆使して新しい色合いを次々と生み出していく画家のように。

しかしながら、やはりスピーカーに対する深い共感や理解が、スピーチの響き方に影響を与えるのではないかと思います。著者が安倍総理に対して抱く愛情の深さが、文章を通じて読者にまで伝わってくるのです。

その熱意がスピーチに特別な力を持たせ、聞き手の心により深く刺さる理由になっているのかもしれません。とはいえ、最終的なスピーチは話す本人がチェックし、修正を加えるため、ライターの個性が過度に出ることはない。それこそがスピーチライターの職人技なのでしょう。

スピーチに興味がある方、または安倍総理のファンの方に、この本はぜひ一度読んでほしい一冊です。

日本ではあまり知られていないスピーチライターという職業や、スピーチがどのように生まれるのか、その背景に触れることで、あなたの視野がきっと広がるはずです。