【感想】「勝間式超コントロール思考」(勝間和代:アチーブメント出版)

勝間式超コントロール思考

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本書を読んだきっかけは、ちきりんさんによるご紹介でした。

一言でいうと

断捨離をしてもその分ガジェットを買ってしまうんではないかと不安になる一冊。

当たり前の罠から抜け出す方法

勝間さんの言動にはよくびっくりさせられます。

そんな見方があるんだ!そんな方法があるんだ!と色々な場面で感心させられます。

どの瞬間も自分の中の当たり前が崩される時です。

おそらく、勝間さんには強い信念があるんだと思います。

周りに悪影響を及ぼすことなく、今の環境よりももっと快適に過ごすことができるはずという強い信念です。

この信念があるからこそ、常により良い選択肢を探そうという前向きな姿勢が崩れないのだと思います。

本書の中で、自分たちがコントロールをしようとして出来なかった時、自分に能力や素質がないと考えて諦めてしまうのが実は一番簡単だと指摘されていました。

これにはとても納得させられました。

諦めることで思考が停止し、より良い選択肢にたどり着く可能性がなくなってしまいます。

勝間さんはそういう思考ではなく、色々なチャレンジをし、仮にそれがうまくいかなかったとしても、自己肯定感を下げるのではなくて、新しいチャレンジができた自分を褒めてあげて、次の可能性を探すことを強く勧めています。

campion

ふむふむ

実際に、勝間さんが当たり前の罠から抜け出し、より良い選択肢にたどり着くまでに二つのことを徹底してやっているように思いました。

一つは現在の状況を詳しく観察するということもう一つはほかの分野や事例を参考にし、それを横展開することによって、これまでとは違ったアプローチで問題解決をはかっていくというプロセスをたどることです。

観察するということについて一つの事例として、クレジットカードの明細を一つ一つ丁寧に確認することというのが当てはまると思います。

普通に生活していればそこまで細かく明細をチェックすることはないのではないでしょうか。

気が向いた時や大きな出費があった時以外それほど細かくはチェックしないと思います。

少なくとも私はそんなに細かくチェックしていません。

勝間さんは不正な請求を見逃さないことはもちろん、無駄な出費が含まれていないのかを厳しくチェックし、改善への足掛かりを見つけようとしていると感じました。

明細は一例にすぎません。

起こっていることをつぶさに観察し、何か疑問やひっかかりがあったことについては徹底的に追及し、どうすればより良くなるかを考えるという習慣がここに表れていると思います。

二つ目は、横展開です。

スポーツの世界で当たり前に行なわれていることを横展開して、ビジネスや普段の生活に当てはめるといったアプローチを本書の中では随所に見かけました。

直面している問題に、自分が知っている事例を応用することで思いもよらない解決策を見つけられることがあるということを幾度となく示してくれていました。

このアプローチの優れているところは、解決策を一から自分で作る必要がないということです。

他の分野で活用されているアプローチをひょいっと目の前の問題に当てはめるだけです。

もちろん、微調整は必要です。

それでも一から作るよりはずっとハードルが低いはずです。

こういったアプローチがあるんだということをしっかりと覚えておけば、これまでコントロールできていなかったことが少しコントロールしやすくなるかもしれません。

取り入れたいルール

お金の管理に関して、勝間さんは厳しい表現をされていました。

生き方、哲学といった言葉を使って、お金に対する姿勢を戒めていました。

お金の使い方や貯め方というのは、その人の生き方や哲学と重なると思います。そこで無駄遣いをするということは、自分の人生を無駄遣いしてしまっているのと同じですから、自分の稼ぎ方についても、使い方についても1円単位まで気を配り管理する必要があると思うのです。

だからといって常に一番安いものを買うべきという意味ではありません。支払う相手に敬意を表して払うべきお金については払うし、無駄なものには払わないという考え方です。

同じ価格で高い品質のものを買う手段を模索することを常に習慣化して衝動買いをしないというのは当たり前ですが、なかなかできることではありません。

固定費の償却が終わっている一つ前のモデルを買うことによって、コストを抑えるという考え方もぜひ、取り入れたいルールです。

campion

最新って言葉に弱いんだよなぁ

最新モデルを見るとついついその最新モデルを買いたくなってしまいましたが、この固定費の償却という概念がとても腹落ちをしたので、今後は最新モデルに飛びつくことはないと思います。おそらく。

 

汚れ物は全てリアルタイムに洗うというルールもとても印象的でした。

このルールを守ることはなかなか難しいかもしれないですけど、このルールを徹底することによってトータルで見た場合にかかるコストは間違いなく下がってくると思います。

手始めに私が担当している、食器洗いはその場ですぐに行うようにしていきたいです。

といっても食洗機に入れることがメインですが。

 

さらにものの管理のコツとして、死角を作らないことというルールも設定されていました。

見えていないものは無いも同然という指摘はしごくもっともです。

たくさんのもので家があふれかえり、過去に買ったものもらったものを存在していることすら忘れてしまっているようなことも非常に多いです。

忘れ去られたものが日の目を見ることはまずありません。

理想は家族全員がこのルールにしたがって行動することですが、なかなかそうはいきません。

少なくとも自分の持ち物、自分の部屋の周りについては死角を作らないようにして、物の管理を徹底していきたいです。

妙に心に残ったフレーズ

最後にすごく響いたのが「座ることは新しい喫煙習慣」という言葉です。

デスクワークが続き、運動不足の期間が長くなるにつれて体調がどんどん悪くなってきています。

もちろん加齢の影響もあると思います。

体の切れが悪くなっているという表現がしっくりくるかもしれません。

座ることを罪として捉えるこの言葉、しばらく頭から離れませんでした。

私が読んだ本

本書以外に私が読んだ本を一覧にしています。ぜひご覧ください。

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