【感想】「哲学と宗教全史」(出口治明:ダイヤモンド社)

哲学と宗教全史

こんにちは。通勤時間が至福の読書タイムのCAMPION()です。

本書を読んだきっかけは、出口治明APU学長のtwitterでした。

2019年のお盆休みから読み始め、朝の通勤時間を中心に約1か月で読み終えました。

「哲学」、「宗教」と聞くとどうしても難解なイメージがつきまとい、読んでみたいんだけど苦手意識があって敬遠していました。

いつかは読んでみたいという思いは常に頭の片隅に抱き続けていました。

そんな折、出口さんが「哲学」と「宗教」をテーマに新しい本を出されたと知り、ひょっとしたら今回こそは読めるのでは?と反射的にポチりました。

読み終えてみて、大満足の一冊でした。2019年のベストです。

https://i2.wp.com/campion110.net/wp-content/uploads/2019/07/IMG_2667-e1564406647556.png?w=880CAMPION

いまはちょっとした「出口ロス」です。

「哲学と宗教全史」が面白いと感じた4つのポイント

ここまで「哲学と宗教全史」にはまってしまった理由を整理してみます。

1. 出口治明APU学長の大ファンである

最初にこの事実については明確に宣言しておく必要があります。

https://i2.wp.com/campion110.net/wp-content/uploads/2019/07/IMG_2666-e1564406598919.png?w=880CAMPION

私は出口会長の大ファンです。

出口さんがお書きになる本は面白いに決まっているという先入観があるので、どう転んでも面白いと感じてしまうんです。

講演会やセミナーに参加したことも一度や二度ではありません。

明治維新とは何だったのか」、「戦前のお金持ち」など出口さんの本はほとんど読んでいます。

Twitterでは、直接やりとりをさせていただき、今読んでいる本に関連するおすすめ本を紹介していただいたことなどもあります。

【セミナー】出口治明APU学長の「古典を読めば、世界がわかる」【第1回:種の起源】に参加

2. その哲学、その宗教が生まれた時代背景が説明されている

特定の考えが生まれる時、何もないところから生まれることはありません。

その時代の影響を大きく受けています。

偉人とされるその特定の考え方を生み出した傑物自身の存在が不可欠であることは言うまでもありませんが、それに負けず劣らず当時の自然環境、国の状況、家庭環境、それまでに蓄積されてきた知見といった時代背景の与える影響が大きいのです。

本書ではその時代背景について、丁寧にわかりやすく解説されています。

その解説があるからこそ、「なるほど、こういうことなんだ」と思わず膝を打ってしまう場面が多いんだと思います。

「人物」と「代表作」をひたすらセットで暗記していた学生時代にはまったく味わうことのなかったワクワク感があるんです。

こうした環境が物の見方に与える影響の大きさを知ると、普段の生活でも「あの人はどうしてあんなことを言うんだろう?」という疑問を、「どういう要因があんなことを言わせるんだろう?」と違った角度から物を考えることができそうです。

感情的な議論を避けることにもつながるかもしれません。

3. 偉人たちの息づかいが聞こえてくる

時折、偉人や民衆の気持ちを関西弁でつぶやいている場面があります。

それが妙にリアリティがあるんです。

偉人たちの肖像画がいたるところに掲載されているので、肖像画を見ながらその関西弁を読んでいると本当に話しているような錯覚に陥るから不思議です。

明治維新とは何だったのか」でもそうですが、本書でも人物描写が生き生きとしていて映像が浮かんでくる魅力があります。

小難しい話になりがちな哲学や宗教の話に血が通ってくるといったらいいでしょうか。

明治維新とは何だったのか。半藤一利、出口治明著。「明治維新とは何だったのか」(半藤一利・出口治明著)

4. トリビアで偉人たちを身近に感じることができる

本書では、本文やコラム(「哲学のティー・タイム」)でちょっとしたトリビアを紹介しています。

孔子の身長は2mを超えていた、プラトンは体格がしっかりして言うことを示すあだ名だったとか、我が家の3歳の娘がよく歌っている「むすんでひらいて」は源流をたどっていくとルソーに行き着くなど、これだけじゃありません。

飲み会でいろんな人に聞かせたいトリビアが満載。

もちろん私もいい大人ですので、求めがない限り自分からトリビアをアピールし続けるような愚かなことはしませんが。

https://i1.wp.com/campion110.net/wp-content/uploads/2019/08/IMG_1523-e1564756501465.jpg?w=880ママ

ドヤ顔でトリビアばかり聞かされるとかなり迷惑よね。

それでも普段何気なく接しているものや行なっている習慣が、思いもよらないところで大昔のこととつながっていることを知ると、なんだか得した気分になります。

「哲学と宗教全史」の感想のまとめ

実に楽しい読書体験でした。

ムハンマド、エドマンド・バーク、ニーチェなど気になる偉人がたくさん出てきたので、これからどんな本を読もうか悩んでしまいます。

出口さんの作品では、参考文献の数にいつも圧倒されてしまいますが、今回も例外ではありませんでした。

また、学生時代の記憶を頼りにこの本をまとめられたと言う事実にもこれまた驚き。

出口さん、どうもありがとうございました。次の作品も期待しています。

私が読んだ本の感想一覧

本書以外に私が読んだ本の感想をまとめています。ご一緒にぜひご覧ください。

私の血となり肉となった本たち

私の血となり肉となった本たち