【感想】「鎌倉資本主義」(柳澤大輔:プレジデント社)

鎌倉資本主義

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本書を読んだきっかけは、ちきりんさんによるご紹介でした。

一言でいうと

新しい資本主義について考えさせられる一冊。

柳澤さんが考える地域資本

「地域資本」は、「地域経済資本」(財源や生産性)、「地域社会資本」(人のつながり)、「地域環境資本」(自然や文化)の3つの資本で構成される。

地域の人々の暮らしを本質的に豊かにするモノやコトをこのように定義されていました。

地方から出てきて、東京での暮らしが長くなると著者のいう地域資本という感覚がなくなってきてしまいます。

どちらが良いということはないですが、身近すぎて気づいていないその土地の地域資本がまだまだいっぱいありそうです。

旅行で東京を離れる時には、極力そういった地域の魅力である地域資本を感じたいものです。

観光だとなかなか難しいですが。

経営者の世界観

事業や会社を大きくしていく運動そのものに、ある種のゲーム的な面白さがあります。資本主義がここまで成長してきたのはその「面白さ」が根源にあるからでしょう。株式市場がこれだけ発達したのも、投資家にとってゲームやギャンブルにも似た面白さがあったからだと思います。

(略)

そう考えると資本主義ってよくできた仕組みだなと思います。

しかし一方で、その中では「資本主義に限界がきている」という話をよく聞くようになりました。

経営者の方は見ている世界がちがいます。

環境破壊、貧富の差、個人の幸福、世界の幸福など、事業を通じて社会問題を解決するという意思をお持ちの経営者の方は見ている世界が全くちがいますね。

ローカルベンチャー」の牧大介さん、「20億人の未来銀行」の合田真さんのお話でも似た驚きがありました。

会社員として与えられた仕事を全うする日々だと、なかなかたどり着けないものの見方です。

面白法人カヤックのアプローチ

人はいちいち他人の評価を気にしていては楽しく働けない。カヤックの社員にはぜひとも面白く働いてほしい。だから人の評価なんて気にするな、そういう思いをこの「サイコロ給」に込めました。

ジブンゴトとしてまちをつくる。

企画を考えるとき、僕は「いかに第二段階までジャンプさせるか」ということを意識します。

面白法人と名前にある通り、常に「面白い」をテーマに設計されています。

会社の仕組みもそうですし、発想法もそうです。

サイコロ給はそのインパクトの大きさから存在そのものは知っていましたが、その背景までは知りませんでした。そういうことだったんですね。

 

中には、言い方を変えただけ?というようなことも、ネーミングを工夫することでずいぶん見え方が変わってくるから不思議です。

ジブンゴトって結局、当事者意識ということですが、「当事者意識」と「ジブンゴト」だったらどっちがとっつきやすいかというと明らかに後者です。

ちょっとしたことなんですが、この積み重ねがとても重要ですね。

目の前にある多様性

僕は、こうして誰かに指摘された時はよくわからなくても、違和感のある指摘こそ覚えておくべきだとも思います。いつかその意味がわかる時がきっときます。

 

海外で働きたいという人は、「どこで働くか」ということが、自分の仕事に対するテンションや幸福度に直結することが直感的にわかっているのだということに気づきました。

※引用は全て「鎌倉資本主義」より

ご自身のアンテナの感度を高め、そのひっかかりを非常に大切にされています。

自分と違う意見には、なかなか耳を傾けられないものですが、ちがいが存在していることを認め、ちがいについて性急に結論を出すのではなく、内容を咀嚼して納得したものを取り入れていくからこそ、色々な面白い発想をすることができるのでしょう。

私が読んだ本

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