【セミナー】出口治明APU学長の「古典を読めば、世界がわかる」【第1回:種の起源】に参加

こんにちは。通勤時間が至福の読書タイムのCAMPION()です。

2018年10月9日に光文社サロンで開催されたセミナー出口治明さんの連続講義「古典を読めば、世界がわかる」【第1回】に参加しました。

椅子が固かたくてお尻は痛かったですが、めちゃくちゃおもしろかったです。

出口治明APU学長による「古典を読めば、世界がわかる」【第1回:種の起源】

第1回のテーマはダーウィンの種の起源 (光文社古典新訳文庫)

時間は19時から21時の2時間。

前半1時間が講義、残りが質疑応答という構成。

仕事で煮詰まったりして自分の視野が狭くなってきたなと感じる時、出口さんの講演にはよく参加させていただいています。

歴史、古典などいろいろなテーマでお話されるのを聞き、凝り固まった頭をいつも柔らかくほぐしていただいてます。

出口治明APU学長に聞く古典を学ぶ意義

講義のスタートは古典を学ぶ意義についてのお話から。

私なりに感じ取った要諦は4つ。

  1. 将来への備え
  2. 豊かな人生を謳歌するための蓄え
  3. 共通テキストの習得
  4. 思考訓練

1. 将来への備え

自然災害を例に、過去に学び、将来に対する備えをしておくことの重要性についてお話しされていました。

避難訓練を引き合いに、実際に避難訓練をした人とそうでない人の間で生存率に違いが出たというから驚きです。

2. 豊かな人生を謳歌するための蓄え

いろいろな知識や経験を持っていることで、知らなければ素通りしてしまうような出来事にも敏感に心が反応し、結果として色鮮やかな人生を送ることができるようになります。

新しいことを覚えて、今まで気にもとめていなかったことに目が向くようになるとちょっとしたことでもワクワクします。

皆さんも少なからずそういう経験をされているのではないでしょうか。

3. 共通テキストの習得

古典は国境を超えた共通テキストです。

仕事柄、海外の医師とご一緒する機会が多いのですが、共通テキストを持っていたおかげでよりよく相手を知ることができたりします。

反面、知らなかったがために蚊帳の外に置かれてしまうこともしばしば。

4. 思考訓練

何かを学ぼうと思った時に、超一流に指導してもらった方が自分の成長も加速するはずです。

素人の教わった場合にありがちな変な癖もつきません。

とはいえ、その訓練は易しいものではありません。

最初は思うようにできないかもしれません。

それでも最初は先人の思考の型を真似ることで、少しずつ力がついてくるはずです。


少なくとも1から3については、頭では理解しているつもりでいました。

ただ、実感としてこの4がなかなか難しいんです。

実際、今回の講義に先立って種の起源を手にとってみましたが、途中で挫折してしまいました。

参加者のなかで種の起源をすべて読んだ人は?という問いかけに手が挙がったのは少数でした。

一方、途中までしか読めなかった人は?には多くの手が挙がり、自分だけじゃないんだと救われた気持ちになったことを白状します。

挫折から立ち直るために読んだ本

【感想】「おしどり夫婦」ではない鳥たち(濱尾章二著)

出口治明APU学長と種の起源の出会い

出口さんが種の起源を読んだのは学生の頃だといいます。

テストで点を取るために、「種の起源 」=ダーウィンとだけ暗記していた私とは大ちがいです。

子どもの頃は馬力があるから、難しくても読んでしまうんですというお話は遠い世界の話ことだなぁという思いも。

当時を振り返り、ダーウィンによる発見そのものの偉大さだけではなく、わからないことを素直に認める姿勢丁寧に論証を重ねていく姿勢が印象的だったと。

また、歴史に造詣が深い出口さんならではと思ったのが、種の起源が書かれた頃の時代背景を読み込んで、読書の楽しみを倍加させている点でした。

遺伝の「い」の字もはっきりわかっていない時代、神の存在を前提とした思考様式などそんなことを考えながら読書ができたらどれだけ楽しいでしょうか。

おそらく私なら素通りしてしまいます。

古典を学んで体得した「豊かな人生を謳歌するための蓄え」の量が圧倒的に違うのでしょう。

出口さんが面白い本は余計なことを考えず夢中になって読んでしまうとおっしゃっていましたが、夢中になるトリガーがとても多いんだと感じました。

出口治明APU学長による質疑応答

後半は質疑応答の時間です。

いつもながら具体例を織り交ぜ、噛んで含めるようにしてあらゆるボールを打ち返す様子は、実際に質問をするときもそのやり取りをそばで見ているときもとても楽しい時間です。

もう何回うなずいたことでしょう。

あのままおもむろに霊験あらたかなツボを見せられたら買ってしまったかもしれません。

こういうときはきまって半藤先生との対談本のことを思い出します。

一太刀でバッサリ

明治維新とは何だったのか。半藤一利、出口治明著。「明治維新とは何だったのか」(半藤一利・出口治明著)

質疑応答の中で特に印象に残ったやり取りは2つです。

1つ目は、将来予測に関するもの。

将来のことを必要以上に不安がるより、自らの手で切り開くほうが健全です、というお話。

もう一つは、ビジネスに役立つ書籍を5つ紹介してという出口さんにとってのあるあるお願いに対して、5冊でなんとかしようなんて人生をなめてます、というお話。

どれも痛快でした!出口さん、どうもありがとうございました。

「古典を読めば、世界がわかる」の今後のスケジュール

第2回 11月8日(木):ソクラテスの弁明

すでに1ヶ月を切っています。

当日、会場で販売をしていると思いますが、せっかくなので事前に読んで参加したほうが、得られるものも多いはずです(自戒を込めて)。

汗をかきながら読むことになるので急ぎましょう。

第3回 12月18日(火):地底旅行

第4回 1月22日(火):市民政府論

第5回 2月28日(木):歎異抄

参加したいけどチケットがないという方へ

少なくとも第1回の様子については、撮影をしていたのでいつか有料かもしれませんが講義の様子を見ることができるかもしれません。はたまた書籍化されるのかもしれません。(未確認情報です。すみません)

【2018年11月3日追記】

講義をオンラインで受講できることになりました。

👉オンライン受講の公式ページはこちら

案内によりますと、120分の講義を30分×4本に分割し、毎週月曜日の18時に公開。

動画視聴には会員登録と購入(全20本で4,980円)が必要となるそうです。

あくまでもライブにこだわる方は、座席の追加販売をお待ちいただくとして、東京は遠くて行けない、講義当日は都合がつかないという方は、検討の余地ありです。

【追記終わり】

第1回の講義終了後に第2回の座席を追加販売しますという案内がありましたので、ひょっとしたら第2回の講義終了後にも同じように追加販売があるかもしれません。要チェックです!

哲学と宗教全史【感想】「哲学と宗教全史」(出口治明:ダイヤモンド社)